ライフ・クォリティー・ランキング
The Economist誌ネタが続いて恐縮ですが、同誌がよく引き合いに出す"Quality of Life"ランキングの2008年版が出ていたようです。Mercerという人事系コンサル会社のものです。
結果はいつもながら欧州の圧勝。
1 チューリッヒ
2 ウィーン/ジュネーブ
4 バンクーバー
5 オークランド
6 デュッセルドルフ
7 ミュンヘン
8 フランクフルト
9 ベルン
10 シドニー
35 東京
38 横浜
40 神戸
それぞれ強い産業があって雇用もあり、観光価値もそこそこで、かつ生活の質が高い、そういう街が上位に入ってますね。黒船は上位の半分は馴染みが深い都市なんですが、これは実感とも合ってます。
人口100万人が理想
一つだけ指摘しておきたいのは人口。チューリッヒは40万人、ウィーンはさすがに170万人とのことですが、ジュネーブは18万人、バンクーバーは60万人、オークランドは40万人。チューリッヒやオークランドは周辺人口を加えると100万人を超えるようですが、だいたい100万人辺りが理想の都市サイズの目安でしょう。「何でもあるけど、混みすぎない」という程よい規模。
これらの都市を退屈とする人も少なくないでしょう(実際Mercerは但書で「パリやNYが与えるような主観的なエキサイトメントはデータに入っていません」と言っています)。しかし、観光ならともかく住むとなると人口はキーですね。単純なスペースの問題と、渋滞やレストラン予約、それから家賃に物価に・・と人口は生活全般に広く響いてきますから。
このバックグラウンドは「地方分権」。元々中世都市の連合からできたスイスや強い王権が存在しなかったドイツでは、幸か不幸かパリやロンドンみたいな絶対王政バリバリ都市は生まれませんでしたから、首都でもない地方都市が金融やら重工業、政治やらで独自の強みを活かして発展してきたのがよいのでしょう。
東京?
では日本で今から同じことができるかと言うと、そうではないでしょう。せめて東京から地方へ資源が逆シフトするといいですね。愛知県みたい例がもっと出てくるといい。欧州都市は道州制議論の参考にもなるのでは?
それから、本社移転する会社や新幹線通勤する会社員なんかがもっと増えるとおもしろいんですが。NYはコネチカットやニュージャージー、ロンドンはカナリーウォーフ、みたいに郊外に副都心を作るスタイルで拡大(分散?)してます。東京は大きすぎるので・・日光や湘南あたりに本社移転ってどうでしょう?
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