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2008年11月の記事

2008-11-25

シティー型救済はさておき・・

シティー救済でとりあえず相場は持ち直してます。

なぜ12月決算のシティーが11月というおかしなタイミングでこうも揺れたかというと、Wachovia買収の失敗でマネジメント交代観測まで出たのと、前々から言っていたオフバランスファンド(SIV)のオンバランス化による損失拡大でしょう。荒治療に一気にきたものと見られます。

もちろん規模やシンボル性の意味で、これ以上大きなものは出ないのかもしれませんが、政府がおカネをくれるうちに悪材料をなるべく多く出してしまいたいのはどこも同じでしょう(←毎四半期特損・赤字・リストラでは身が持たない)。遅かれ早かれ会計基準が変わるという話もありますし。その意味では国有化チックな動きは今後も続く。。

それくらいはほぼ織り込んできているようで、何とも心強い(?)限りのマーケットですが、FEDがおカネ使いまくってますから、太り過ぎて爆発しないといいなと願うばかりです。センチメントが回復するときの短期的な戻りもすごいとは思うんですが、流れとしては米ドル(通貨)とトレジャリー(財務省証券)のリスクは着々と高まってますね。これだけ景気見通しが悪化しているのに10年債の利回りなんか未だに4%近くから下がってこない。うーん、気持ち悪い。

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2008-11-21

資本主義の死・・か

こういう大げさな論調が欧州のメディアや世間話では多いですが、日本ではどうでしょう?

たしかに金融機関のリスク規制は強化されるべきでしょうし、オバマ大統領で累進課税も高まって行くでしょう。銀行国有化はもっと出てくるかもしれない(先日のポールソンの発言だとGMやフォードにはおカネは入れないそうですが)。そういう意味でゲームの方向は代わりましょうが、歴史をひもとけば恐慌のときっていうのは政府の介入が増えるもの、こういう「市場の失敗」のときには政府の仕事が増えるもの。いつものことでしょう。そう言えば「石油の世紀」のヤーギンが「市場対国家」という現代史の教科書のような本を出していましたが、そこに描かれているような共産主義の影を感じながら資本主義を運営していた頃と比べれば、今回の振幅は小さいですよ。ニューディール政策や日本の「ふるさと創成」みたいなバラまき型にまで堕ちる気配もありませんし、健全健全。

先日お巡りさんをしている友人から、大マジメな顔して「金融マンは政府に入れ。これからは国家の時代だ」と言われましたが、政府だって訳の分からん銀行なんていつまでも保有してたくないはずですよ。そりゃいつか、市場が持ち直したときにPublic Offerで大量放出します・・それも巨額のキャピタルゲインとともに。

日銀が円売り介入で大儲けって話と一緒で、政府はある意味最強の投資家です。おカネが刷れるから・・というのもなきにしにもあらずですが、とにかく息が長い。含み損に文句を言う人がいない。バフェットやブランデス(←小野薬などの大株主ですがスティールとは違いますよ)のような超長期投資家みたいなもんです。日本の個人投資家もそれを目指しましょう。

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2008-11-13

業績下方修正ステージ真っ盛り

いやー、お決まりのパターンとは言え、業績下方修正が各国相次いで出てきております。昨夜などはIntelとBest Buy(米家電量販店最大手)ですから、いよいよ金融恐慌の実体経済への波及を確認する段階に入ってきました。クリスマス前に彼らの下方修正っていうのは、普通の年なら大ショックです。

2008年の期待はこうして剥げて、2009年企業業績トレンドがどうなるか、こちらは2月の各社アナウンスメントを見てから醸成されていくわけですが、09年一年を通して、これが上方修正されていくのか下方修正されていくのか、その辺りが大変気になります。まだまだ期待は下がり切っていないように見えるので、後者(09年も下方修正トレンド)をメインシナリオにしておいた方がいいとは思いますが。

例のOECDの景気先行指数はこちらのようにシャープに悪化中。さすがのブラジルも下降の兆しを見せており、もういいところなしです。腰を据えて、じっくり買って行きましょう。長期的には殖財の好機でありますから。

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2008-11-04

日本人でよかった!

先日の「二重の手」で指値がひっかかりまして、おかげさまで10月24日の底値でそこそこ買えました(20日と合わせて運用資産の1割分ほど)。さて、一度利食いましょうかどうか。。

さて、表題。「日本人でよかった!」ことと言えば、普段はどこの国の入国審査もすんなり通れることですが、今回は不良債権処理の経験がまだ新しいだけに、今後のシナリオを描きやすいことがあります。もちろん問題の根深さは違いますが(同じバランスシート不況でもアセットの相互連鎖、プライシング不透明感が違う)、流れを把握していることは強いのではないかと思います。欧米でもジム・ロジャーズがテレビのインタビューで「時間に任せるしかない」と日本の経験を引き合いにコメントしてたり、FTのウェブ版では竹中さんが「解決策を知っている人」として動画で出ておられます(←もし会員専用だったらゴメンナサイ)。

別に日本が不良債権問題の解決に成功したと言えるのか(犠牲大きすぎ/時間かかりすぎ)、日本の経験がそのまま使えるのかは疑問符のつくところですが、とにかく今後の流れは類推しやすい。すなわち・・・

「不振金融機関の国有化/資本注入 → いよいよ不景気 → ジャブジャブ金融政策 → 不況ゆえに金融不安再燃 → 資本注入第二幕 → 出尽くし感か何かの偶然で「ベアマーケットラリー」 → と思いきや景気指標も若干の改善を見せ始め事後的には「金融緩和の効果で景気底打ち」という判断 → いつの間にかブルマーケット」

今は「いよいよ不景気」ぐらいは織り込まれているんでしょうかね。昨日の激悪化ISMへの市場の反応を見るとそうかもなと思います。もっともマーケットは中期的には順バリなので、まだ景気と一緒に落ちる可能性が高めだと判断しますが。そして、「ジャブジャブ金融政策」はどこも1%の短期金利でも足りなくなって日銀がしたように「量的緩和」を他に手がないから打つ訳です。これはコンフィデンスの問題なので、やっても意味がないけど(←いわゆるケインズの「流動性の罠」)やらないと政府の本気度を信じてもらえないのでやらないといけない。

その辺が本当の大底になりましょうか。・・とすると、想定は2年ぐらいかけて大型の Head & Shoulder(逆三尊)チャートを描くイメージ(あくまでメインシナリオとしては)。ただ、あまりに下げがきつかったので下値更新はなく、むしろ三角持ち合いでレンジを詰めつつエネルギーを貯めていくかもしれません。ま、ともかくパニックや悲観の底で買うスタンスの継続です。

要するに悪化の方向ながらジグザクの大きい、中期的にボラティリティーの高い展開を想定していますので、損切りにしても買い付けにしても急がず、値段にセンシティブに行っていいのでは、と見てます。これは為替で大損している人も同じ。

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