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2008年10月の記事

2008-10-22

「二重の手」その後

一応申告しておきますと、先日の指値の結果は一番上で買えたのみ(=運用可能資産の0.4%)。またそのレベル近くまで下がってきたこともあって、今日も下に一本指値。欧州株価指数のETFです。短期の戻りの可能性(←このボラティリティーですから)と長期投資の仕込み(←仮に減配がなければ配当利回りは5%超という事態)を兼ねての「二重の手」になります。

三菱UFJの業績不安で日本は下がったようですが、この手の下方修正はしばらく続くでしょう。今はLIBORスプレッド抑制だとか、金融危機のアッパーカットを下げようと各国(除く日本・日銀)必死ですが、ボディーブローは長く響きますよお。2009年(と2010年の見通し)がどれほど悪くなるやら。

バブルの始末はいつも時間がかかります。もっともその間の金融緩和で次のバブルの芽が密かに育っているというのも、これまたいつものことなんですが。

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2008-10-13

短期と長期の「二重の手」

これ以上の金融政策が効くかどうかという本質的な疑問が残るものの、今後の利下げ期待も含めて、これだけのものを見せられると(UKなんかはすごい腰の入りよう)、少なくとも売りは引きますし、空売りの戻しも含めて買い手は現れます。

ともかく。先日に書きましたような短期と長期のどちらかで見れば悪い判断ではなかろうという「二重の手」で、低い指値での買いを入れてみました(株価指数のETF)。仮に全部買えたとしても、運用資産の1割ですけど。これは現状の15%から将来的には最大で8割ぐらいまでは株式保有比率を増やさないといけない中でのほんの一歩にすぎません。

ここで買えなくとも、そのうち「二番底」があることも十分ありえるので、このようにボラティリティーが高いときには相場を追っかけたりはしません。むしろ痛みに痛んだ既保有の15%が戻るのを楽しみたいところであります。

ところで、最近の日本からの訪問客たちの言葉の端々から、どうやら日本では日本勢が世界の救世主、みたいな見方が浮上しているらしいことに気がつきました。でも三菱のモルスタ出資にしろ、野村のリーマンにせよ、およそ欧米の金融機関を買収してマネッジしようだなんておこがましいものではありません(野村だってリーマンのアメリカ本体は別)。日本人にできる範囲に留まった好ましいおカネの使い方だと思います。でも、救世主っていうより、おこぼれに預かったハイエナであります。そしてこの世界ではハイエナでよいのです。

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2008-10-10

もうはまだなり 2

ますます買いたくなりますが、ガマンしております。(そしてこれまでのところは、それで正解。)

足下起こっていることは、目先(短期)の金融危機と長期的な実体経済悪化懸念。このうち前者が大ピンチでLIBORは跳ね上がるは、盤石と思われた日本で生保が飛ぶは、で大変なわけです。ただし、金融危機というのは、期待の低い今度のG8がどうなるにせよ、最終的には政府が金融システムを丸抱えにして金利も為替も固定してしまう・・・ぐらいの信じられない奥の手まで想定すれば解決できること(ただし政府の財政を代償に)。そう考えると、この「陰の極」(らしき状態)で買わないのはバカじゃない!?と悪魔のささやき(=自分の欲)が聞こえてくる訳です。

いつも書いてますように、短期の当たり外れは確率論の世界でありますから、たしかに後で振り返ってみれば、ここが買い場だったのかもしれません。ただし、

1)投機(短期)で買いに行くにしても、こういうときは「二番底」がありがちですから、そこで入ってもよいのでは。せめて週末の政府筋の動きと合わせて、もうちょっと待ってみては?
2)景気は悪化初期。リスク見合いではもっと安く(低リスクで)買えるときが来るでしょう。

実際、短期投機にも長期の仕込み買いにも両方(=「二重の手」)できる性質のおカネなら、どっちかで勝てばよいわけです。

まあただし、短期的に戻るにしても何%取れるのか、長期的には更に下がある可能性が高そう、と考えると、マメにトレードする気と腕があるのでない限りは、クールに見過ごした方がよいように思ってます。景気の方はまだ悪化の初期。例のOECD景気先行指数が今日出ましたが、これは凄まじい悪さ。新聞などでP/EがXX年来の低さとか書かれていますが、なーんだ業績(E)下方修正が増えるのはこれからか、とむしろ弱気になってしまいます。配当の方が(減配が予想されるにしても)もっと気になりますけどね。

相当なチャンスでありますが、相当な危機でもあります。もっと各国政府からの強いコミットメントが出たときには、運用資産の1割ぐらいは買ってみようかと思っています。前述のような短期と長期の「二重の手」ですが。

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2008-10-01

米金融安定化法案 ー アッパーカットかボディーブローかだけの違い

先日の日記の直後にアメリカで7000億ドルのパッケージ案が出まして、その後株価は上下に10%ほどの大振幅。吐き気を催さんばかりのローラーコースターです。その中でも特に金融株はその倍ぐらい動いてますが、よほどうまいトレーダーを除いては誰も儲かっていないでしょうね。やはり乗らなくてよかったと思ってます(My Personal Accountの話)。

さて、そのパッケージ案が出て大暴騰、下院で否決されて大暴落で安値更新、その後上院追加と下院での見直し機運でちょっと戻して・・というのがこれまでの流れです。しかしそもそも、果たしてこの法案が通ったところでどれ程の効果があるのか、本当はそこが問われなくてはなりません。

1)効果の測定には時間がかかる
2)効果と言っても「何も起こらない」ことが目的なので、そもそも測定が難しい
3)TB(米国債)暴落の地雷がある中での巨額の財政出動は諸刃の剣。金融機関を助ける代わりに米政府がポシャっては元も子もない
4)そこまで極端にならなくとも「悪い金利上昇」リスクは高まる。金利高と、場合によってはドル高も重なって米企業は窒息(いわゆる「クラウディング・アウト」)

・・というわけで、通ったからといって喜べる法案ではありません。一撃必殺のアッパーカットをよける代わりに、後から効いて来るボディーブローをくらうようなものです。この話で株価が動くのは目先筋のポジション調整で(中にはファンド解約売りやマージンコールのような避けられない売り買いも多いことでしょう)、長期で投資する人は一喜一憂してはいけません。

ところでフランスやベルギーでも政府が金融機関にお金を入れる話が出てきています。ただアメリカとは規模が違います。60億ドルだとかそんな数字ですから。更に欧州では(豪州なども)金融政策の余地がまだありますから(=金利がまだ下げられる)、アメリカでTB暴落(=中長期金利上昇)でドル安にでもならない限りは、欧州や豪州は通貨安・金利低下で、債券高・株まあまあ(=他の国よりマシ)、という展開が期待できるように思います。円で資産を持つ人にあまり意味のある話ではありませんが。

金融政策の余地のあまりない国(日米)では・・・ "Cash is king" でしょう。まだまだ株は控えめでよいと思います。ドッシリ構えて少しずつ仕込んで行きましょう。

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