金持ち父さん
サブプライムでどうなっちゃったかな、とふと思い出しました。
「金持ち父さん」に関わらず、この類の本の多くは不動産投資に積極的です。銀行はカネを貸してくれるし、金利は税額控除、しかもアメリカでは少なくとも住宅価格なんて上がって当然だった。2001年の不況のときでも(指数で)10%程度の軽微な調整。
昔アメリカにいた頃に恥ずかしくも買い込んだ「金持ち父さん」シリーズ(←本屋に山積みになっていたものです)のいくつかを読み返すと、たしかに90年代後半に出した元祖「金持ち父さん」では少なくとも借金してのマイホーム取得は戒めています。キャッシュフローやバランスシートの管理を一般アメリカ人に分かりやすく解いた功績は立派。でも、2000年代に入ってからの著作では段々と不動産強気バイアスが。。
どうも実例等を読んでいると「結局は不動産の値上がり益じゃん」みたいな印象を持ったものです。また「自分のスモールビジネスを持つ」のが王道とされていますが、これも景気が悪いと話が違って来るはず。
そりゃあ、やがて景気は持ち直すかもしれませんが、日本みたいな国で一度破産をしてしまったら、同じサクセスストーリーを歩み直すことはできないでしょうね。やっぱり、ある特定の期間の特定の国(=グリーンスパン議長下のアメリカ)での成功例があんまり一般化して受け取られるのは不健全だと思う訳です。キヨサキ氏も住宅バブル崩壊後の今ならきっと違った風に本を書いたでしょう?
・・というわけで本の紹介をしたくなりました:「まぐれ ー 投資家はなぜ運を実力と勘違いするか」と "Black Swan"(新刊のため未邦訳)。「これまでそんな例はなかった」ことが、より長い歴史では案外珍しい事象ではなかったことや、予想されていなかっただけに起きたときのインパクトが余計に大きくなる、という話。すごい本です。おもしろいですよお。
「9・11なんて予測できなかったでしょ? 僕たち人間には未来のことなんてちっとも分からないんだよ」という話なんかも入ってます。考えさせられるところ大、です。
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